経産省が新型コロナウイルスの消毒方法まとめる 石けんに次亜塩素酸水も記載
経済産業省とNITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)は、6月26日に「新型コロナウイルスに対して有効な消毒物資」最終報告として公表した。
NITEは、経産省からの依頼により4月から検討会を行っており度々報告を更新してきたが、先日開催された第5回検討委員会にて最終となった。今回の報告では、公表済みの界面活性剤の他に「純石けん分」や一定以上の塩素濃度を持つ「次亜塩素酸水」も記載されている。経産省は一般家庭向けに具体的な使い方を紹介する「新型コロナウイルスに有効な消毒・除菌方法(一覧)」も公開している。
サロンにおすすめなのは次亜塩素酸水
一般家庭でも使用されている次亜塩素酸水は、塩酸や食塩水を電解して作られる次亜塩素酸を主成分とする水溶液。殺菌などに使われる。ハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤に使用されている「次亜塩素酸ナトリウム」とは別もの。
新型コロナウイルスの除去には、有効塩素濃度35ppm以上の次亜塩素酸水(電解型、非電解型)と、有効塩素濃度100ppm以上の「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」が有効とのこと。次亜塩素酸水を使用するうえで注意すべき点は、物品を消毒する前に手垢や油脂などの有機物を拭き取りなどで除去しておくこと。対象物に対して十分な量を使用することなど。
アルコールがなくても消毒ができるのはとてもいいこと。ネイルサロンはもちろん、エステや睫毛なども取り入れてほしい。
詳しい資料等は経産省のサイトから
次亜塩素酸水の有用性に注目したスタートアップも話題
株式会社PigNoNは、水道水(または水道水と食塩)で次亜塩素酸水を生成する『ナジュプラス』を販売している。ナジュプラスは、クラウドファンディング開始15日で目標金額の200%を達成。NITEや省庁などで「効かないか効くのかわからない」といった発表がされる中、わずか数ヶ月で商品化・販売までこぎつけた。ナジュプラスは手などにも使える40ppm濃度や200ppmの高濃度も簡単に作ることができる。200ppmの濃度に達したら生成を自動的にストップするセンサーも内蔵。ランニングコスト0円、わずか3分で除菌・消臭力のある次亜塩素酸水を手にすることができる。
プライベートサロンやフリーの施術者は、ぜひ自分だけの抗菌対策として取り入れてほしいところ。お客様だけでなく、セルフ自衛も忘れずに!