ヨーグルトで顔を洗い、乳清でパックする私のとっておき「ヨーグルトスキンケア」をご紹介します!
鬼龍院雪乃さんが語る、令和の健康美容。今回は、ヨーグルトなどに含まれる「ホエー」を使用した美容ルーティンをご紹介!
実は美肌にマストな成分だらけ! 食べて良し、塗って良しのヨーグルト
私がヨーグルトをスキンケアに取り入れはじめたのは約15年前。「ヨーグルトで顔を洗うと肌がすべすべ!」と嬉々として語る母の美肌への執着心がきっかけです。
詳しく話を聞けば、何かの本で「ヨーグルトに含まれるホエイ(乳清)には美肌に欠かせない成分がたっぷり含まれている」ということを読み、そこにヨーグルト洗顔なる美容法が紹介されていたのだとか。
その夜、興味津々でヨーグルトを購入し、食べ物で顔を洗う行為に若干背徳感を抱きつつヨーグルトを顔に塗り洗い流しました。すると信じられないくらいにしっとりすべすべになったのです。
今回は、食べても塗っても体喜ぶ私の「ヨーグルト活用法」をお話したいと思います。
天然の美肌成分がたっぷり!衰え肌の救世主、ホエイ
ヨーグルト洗顔の肝となるのは、ホエイという成分。これは、ヨーグルトやチーズなどを作る時に生まれる液体で「乳清」とも呼ばれています。
ホエイにはたんぱく質が豊富に含まれていて、近年ではそのたんぱく質を主原料にしたプロテインも数多く販売されています。
また、カルシウムや乳酸菌、必須アミノ酸、抗炎症や抗酸化作用を期待できるラクトフェリンやαラクトアルブミンといった美容健康に取り入れたい天然成分もたっぷり含まれているのです。
こうした栄養素が肌の角質を柔らかくし、ターンオーバーを促進してくれるため、肌の黒ずみやくすみを改善する効果が期待できるのです。また、高い保湿作用と抗炎症作用の働きで、ニキビや吹き出物、乾燥などの肌トラブルの予防や改善にもアプローチできます。
角質ケア&保湿が同時にできる、スペシャルケアのホエイパック
ヨーグルト洗顔の他に、私はヨーグルトのホエイのみを抽出し、パックや角質ケアを行います。ホエイの抽出方法はとても簡単。用意する物はコーヒードリッパーとフィルターのみ。
<ホエイ抽出法>
1:カップの上にドリッパーとフィルターをセットして市販のヨーグルトを入れる
2:ラップをして冷蔵庫で一晩寝かせる
以上の方法で、翌日には美しく澄んだホエイが抽出されるのです。
角質ケアは、ホエイを顔にピタピタと塗りコットンで優しく拭き取るだけ。
ホエイパックは、コットンにホエイをしみ込ませて顔に5分ほど乗せ、その後ぬるま湯で洗い流すだけ。
どちらも超簡単にできるスキンケアですが、肌の色がワントーン上がりしっとりするのです。また、私は肌が白く薄いため、タオルでそっと拭いただけでも肌が赤くなりしばらく消えないのですが、ホエイパックをした時はすぐに赤みが引き本来の肌の色に戻るのです。刺激を受けた肌が鎮静しているのかな? と感じています。
しかし、ホエイはピーリング効果が高いと言われているので毎日パックとして使用するのは心配なところ。私の場合、通常のピーリング効果のある製品と同様、多くても週1回にしています。
※ヨーグルトスキンケアの際は、ヨーグルトの賞味期限内に使い切るようにしましょう。
こんなに素晴らしいヨーグルトのホエイ。
私はヨーグルトのあの独特な香りに包まれても何の不快感も感じませんが、どんなに素晴らしい効果があっても「このにおいが無理!」という方も少なくないようです。そこで今回は、においが苦手でヨーグルト洗顔が出来ない方のために、私がオススメする無添加処方のホエイスキンケア製品をご紹介したいと思います。
チーズ作りでひらめいた! 牧場仕込みの無添加ホエイの化粧品
チーズ作りの後は手がしっとりする。
そんな経験から誕生したホエイスキンケアがあります。兵庫県にある弓削牧場のホエイコスメシリーズです。
特筆すべきは、その石鹼。製法は米ぬか石鹼と同様ですが、通常は水で焚かれて作られるところを、水を一切使用せず牧場で汲み取られたホエイのみで焚いて作られている点が特長です。保湿効果を最大限に引き出す工夫ですね。
また、そうした保湿成分を逃さないよう品質安定剤などを使用しない他、塩析(石鹼を白くするために飽和食塩水で洗う作業)も行いません。そのため、色は茶色く形も無骨。良い香りも漂ってはきません。しかし、そのずっしりと重みと、大自然を彷彿させる香りに、図らずも心が癒されるのです。
そして牧場で作られているホエイ化粧水も無添加。ホエイの保湿力を最大限に引き出した製品のため、一本で化粧水、乳液、美容液の役割を果たしてくれるオールインワン仕様。ホエイの成分は、天然の保湿因子(NMF)に近く、お肌に優しい保湿作用があるそうで、ふんわりした感触に整います。忙しい日の最強アイテムというところでしょうか。夏は特におすすめです。
牛さんのお乳から牛乳をいただき、その牛乳から乳製品が生まれ、その製造過程で生まれる副産物のホエイが私たちのお肌に潤いを与えてくれる。
素晴らしいほどに無駄がない!
持続可能の開発で、より良い社会を実現するためのSDGsが声高に叫ばれる昨今。「持続可能」ということを難しく捉えるのではなく、美容に携わる者としてまずは「大自然の恩恵」を知り、正しく訴求していける柔軟性も身につけておきたいものだと痛感しました。
取材・文 鬼龍院雪乃
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