エステは要注意!金と美のトラブルに18・19歳が巻き込まれる…国民生活センターが注意喚起
2022年から成人年齢が20歳から18歳に引き下がります。「その前に」と、国民生活センターから注意喚起が出ています。それはなんと、美容系のトラブルに向けたもの。「狙われる!」を銘打って公開されているため、プロは周知しておきましょう。
今の20〜24歳のトラブルは来年の18・19歳のトラブルになる?
現在の成人と未成年のトラブル差は、圧倒的に成人の方が上まわります。それはなぜか。親の承諾がいらず、ひとりで契約ができるからです。しかし、この今の成人の数字に来年からは18・19歳の数字も足されることになります。それに伴い、狙った詐欺や悪質な勧誘が増えるのではないか、というのが国民生活センターの危惧内容なのです。
PIO-NETにみる「18・19歳」「20~24歳」の年度別相談件数(平均値)
PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)は、国民生活センターと全国の消費生活センター等を オンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのこと。相談件数は、2021 年2月末 までの登録分です(消費生活センター等からの経由相談は含まれていません)。
エステは要注意。トラブル相談がグンと伸びる可能性も
サービス別に相談件数を見ていくと、18・19歳の美容系トップは健康食品の購入。エステティックはさほど多くありません。しかし、20歳〜24歳は2倍以上に増えています。
これがイエローカードを出される原因ですね。
実際の相談はどのようなものでしょうか。
【事例3】無料エステ体験後、別室で執拗しつよう な勧誘を受け、高額なコースを契約してしまった
街中で脱毛エステの無料体験に誘われた。無料体験を受けた後、断ったにもかかわらず別室へ 案内され、有料のエステの勧誘を受け続け、断り切れずに約 20 万円の全身脱毛コースの契約をし てしまった。後日、初回の施術を受けに行った際、頭金として7万円を請求されたが、持ち合わ せていないと言ったところ、スマホを勝手に使われ7万円をリボ払いでキャッシングされ、エス テ事業者の口座に送金された。さらに当日の所持金を聞かれ、持っていた 2,000 円を支払った。 帰宅後、キャッシングの支払いが不安になり、エステ事業者に解約したいと言ったところ、初回 施術料約6万円を支払うように言われた。契約を取り消したい。 (2020 年4月受付 10 歳代 女性)
ネット通販での被害はダイエット、バストアップサプリ
トップの健康食品の内訳は、「ダイエットサプリやバストアップサプリ」と表記されています。
若いからこそ可能性を求めてアグレッシヴに試してみたくなる、その気持を後押ししたいがためにサロンでも勧めたくなる、自然なことのように思えますが、プライベートな買い物までは把握・指導できないのが正直なところ。
若い世代は、こういった被害にあう可能性もあるということを踏まえてお客様のホームケア指導をしていきたいものです。
スキンケアやコンディショニングなどを指導するサロンは、自分たちの立場が追い込まれる危険性を知り、日々のサロンワークに活かすことでクリーンな仕事環境を作ることにつながっていきます。個人の意識はとても大切。ぜひ、この注意喚起を心に留め、若い世代の美しさを作るお手伝いをしてください。
Text :Yasuko Kimoto
参考資料:
狙われる!?18歳・19歳「金(かね)」と「美(び)」の消費者トラブルに気をつけて!
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210408_1.html
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20210408_1.pdf
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