ブランシェグループが愛知・春日井市民とコスメを開発。国産サボテンコスメブランドSABO LABO誕生

2021.02.16スキンケア

ブランシェグループの株式会社ビーファーストは、愛知県春日井市が生産量日本一を誇る地域資源“サボテン”を使ったコスメブランド「SABO LABO」を開発、第一弾として『SABO LABOミルククレンジング&洗顔』を発売開始した。

ブランシェグループは、美容室やネイルサロン、美容師がオーナーを務める飲食店の経営、美容商材・化粧品製造、託児所など、地域に根付いた店舗・サービスを幅広く展開。本社を置く春日井市は実生サボテン生産量日本一を誇っており、SABO LABOには国産のウチワサボテンから抽出される「サボテンエキス」が配合されている。

サボテンは、自ら水分を保つことで乾燥から身を守るため、抗酸化作用や抗炎症作用のあるビタミンEやミネラルが豊富に含まれている。昔から傷の治療や貴重な栄養源として各地で活用されてきた。しかし、サボテンピールやサボテンエキスを使用した化粧品は春日井市には存在せず、ビーファースト社は自社の化粧品工場で独自研究・調査からスタートし、開発を重ねてウチワサボテンを原料とする化粧品の販売にこぎつけた。

「お客様のお声がすべて」サロン運営で培った精神を化粧品づくりにも

できあがった「SABO LABOクレンジング&洗顔」は、市の職員や美容サロン、保育所、航空海外社など地元企業がモニターに協力、幅広い年齢層から使用感を集めた。

多く集まったのは、サボテンならではの保水力の高さと優しさ。

「洗い上がりがとてもしっとりしていて驚きました！」（30代・女性）
「ミルクタイプのクレンジングなのにメイク落ちが良くて気に入った」（20代・女性）
「肌荒れしやすい肌質だけど低刺激で安心して使えました」（30代・女性）
「地元のサボテンコスメでとても興味深いです」（40代・女性）
※2020年1月から6月集計分より一部抜粋。

洗い上がりのしっとり感を実感する声がある一方で、「さっぱり感もほしい」「しっかりメイクを落としたい」という声も多く集まったことを受けて配合調整を行い、保水力や保湿力はそのままに、洗浄力や洗い上がりにさっぱりとした感触を得られるよう改良した。

テクスチャ−は乳液状のミルクタイプ。ファンデーションやポイントメイクを落とす洗浄力がありながらも、洗い上がりはつっぱり感が少なく、しっとりしたうるおいが残る。ダブル洗顔なしでも肌の汚れをすっきりと除去することができる点は、さすが美容サロンを多数経営する企業。「プロ向け商材をよく知る人が作った」優しさと、的確な効果を実現している。もちろん、石油由来防腐剤・香料・アルコール・石油由来合成界面活性・合成着色料は不使用。

サボテンエキスの他に、酒粕、ブロッコリー、糖蜜などを原料採用している。

「サンプルをばらまいてWebで声を集める」ことが容易な今の世の中ですが、そこはあえて、この地域に住む1万人の声を拾うことで、“春日井にしかできない”コスメをつくりたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。地域密着企業として、まちおこしの一環として市民が胸を張れる商品を全国へと広めることで、本当の意味での地域活性につながると考えています。

また、SABO LABO が地産地消のきっかけとなっていくこと、そしてゆくゆくは全国規模で春日井サボテンの認知度が上がっていくことを目指して、まずは市民の皆様に“いいね！”と言っていただけるものづくりをしていきたいと思っています。

鈴木氏が代表を務めるビーファースト社は「キャプラスネイル」をはじめとするネイルサロン事業、ネイルスクール事業、コスメ製造・販売事業、web制作・販促プロモーション事業、建築デザイン事業など幅広く展開している

株式会社ビーファースト取締役社長鈴木貴之

ビーファースト社は、2010年からサボテンコスメの開発に着手、2011年に「sabo de sabo」を発表し、町おこし商品として市民に広く認知されてきた。今回の新商品を開発するにあたり、春日井市民を中心に約一万人にサンプリング、アンケート調査を行いリアルな声を収集。改良を重ねて「ユーザー（春日井市民）と一緒につくる、国産サボテンコスメブランド」としてリブランド、SABO LABOとして生まれ変わった。

ヘア、ネイル、スクールなどを多数展開するグループならではの「お客様のために」が、地域に寄与することにつながった道すじを見ることができる。