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白鳥エステ、ついに倒産!社長へは連絡つかず、出回る怪文書

白鳥エステ

通称「白鳥エステ」、手の届きやすい格安エステサロン「HS bodydesign」などを経営する株式会社アキュートリリーが、2019年9月30日に破産申請を行った。


困り果てる従業員のツイート

エステステティシャンとして活動する末永紘子(白鳥紘子)社長は業界ではセミナーや施術講師としても知られ、エステや脱毛サービスを展開していた。白鳥エステは「低価格で質の高いサービス」を提供する、メニューの営業や押し売りがない、などの点から、サロン自体の評価は決して悪くなく、若年層をメインに人気を集めていた。立地も池袋や代々木、横浜など肩ひじを張らずに通える場所を中心に大阪、名古屋にも展開し、2019年6月までに12店舗を運営していた。

不穏な空気が広がり始めたのは2018年の年末ごろから

機材リースを巡ってリース会社と支払いトラブルを起こし、脱毛事業から撤退、同時期にはスタッフに対し給与遅延が起こっていたようだ。2019年の春ごろには、SNSなどを通じて従業員が給与未払いを告発するなどして、顧客にもサロンの問題が明るみとなった。

同サロンは、店固定のスタッフを抱えるのではなく、近隣エリアの店舗を複数のスタッフが持ち回りでサービスを展開するというスタイルを採用していたが、春以降は従業員の退職が相次ぎ、予約サイトではベッドが空いているのにも関わらず、施術スタッフが確保できず予約が取りずらい状況に陥っていた。

ホームページに掲載されたキャプチャ画像

2019年6月には労働基準監督署から是正勧告を受け、指導が入っている。これを受け白鳥代表は2019年7月30日、「給与遅配に関するお知らせ」をホームページ上で公表し、給与遅配を認めた。だが、未払いの人数や金額などについては、「情報の精査に時間が掛かる」として明らかにせず、「2019年内での遅配解消をめざす」と記載。しかしこの是正勧告についても、自身のSNSで「行政と連携を取っている」「今後はコンサルや銀行でなく国と連携取って経営します」などと発言し、社員を抱える経営者とは思えない無責任さも垣間見える。現時点でも4月退社のスタッフへの支払いが行われておらず、9月30日の倒産を迎えてしまった。

何も手を打たず、放置された従業員

10月1日朝、代々木のサロンの扉に張られていた「告示書」。

と同時に従業員は、即時解雇・契約解消を一方的に知らされた。倒産1か月前には、サロン予約案内に記載されているフリーダイヤルは不通、該当番号に電話をかけると「お客様の都合により~」となり、支払いが滞っていることは明らか。さらに8月20日ごろにはクレジット払いができない形に。社内システムの整理・見直しのためと公開し、その3日後には一部店舗ではクレジット払い利用再開の案内メールが送られてきていたのだが、残りの店舗については再開の目途がたたず、現金払いのみだった。法人口座が凍結されたこととタイミングが一致する。社予約受付サイトには、7月末に退社となったスタッフの名前が8月末時点でも記載されているなど、すでに倒産までのカウントダウンが進んでいたと思われる。

ところが、営業を続けていたサロンのスタッフに対しては「サロンを潰すつもりはない」と伝えていたというのだから驚きだ。不穏な空気は感じていただろう当時の従業員に対しても、十分に説明がなされていなかったと推測できる。給与未払いをあくまで遅延といい続けていた様子といい「無い袖は振れない」と開きなおるその姿勢といい、眉をひそめるどころの話ではない。

白鳥代表のtwitterのキャプチャ画像

SNSで出回る白鳥代表のtwitterアカウントキャプチャ画像

すでに白鳥エステ公式ホームページをはじめ、各店舗のTwitterアカウントも削除されており、連絡もつかないという。まさに雲隠れをした白鳥社長は、いま、どこにいるのだろう。

白鳥エステ 怪文書

さらにネット上ではこんな怪文書も出回っている様子。これが本当だとしたら、まだ営業を続けるつもり??

文 tomomi kan
【NOT SPONSORED】この記事はesthete編集部オリジナル記事です。

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