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もうごまかしが効かない!資生堂がたるみの評価方法を開発!製品使用の結果を「たるみ指標」で判断、揺るぎない実感の勝ち取りへ

たるみ指数

世の中の女性すべてが抗っている重力との戦い。

効果的な施術やスキンケア、商品をご紹介しても、外科的なアプローチに勝った試しなし・・・「効果出てますよ」と言っても、本人が納得しない、実感してない、もうどうしたら??とお悩みの先生方、資生堂が、数値でたるみ改善を納得させる評価方法を開発しました。

これからは、製品購入後に再び訪れた資生堂のカウンターで、驚愕の事実に出会ってしまうかもしれません!

結果出てます!写真だけでなく体積的に証明する方法を開発


資生堂が開発したのは、3Dカメラを用いた「たるみ指数」。

3次元カメラを用いて全顔の形状を撮影し、姿勢を変えたときに発生する「重力による顔の体積変化」を数学的テクニック(フーリエ変換の概念を応用した、線形代数における座標変換。たるみの要因を抽出できる)により変換、検出するという方法。

たるみ指数

座った時と寝転んだ時の顔の状態変化を比べて、たるみの正体を導き出していくということのようです。そして当然、「たるみ指数」は見た目年齢を表す「たるみスコア(視感評価値)」と相関性が非常に高く、「あ、そう言われてみれば納得!」な結果をグラフで見ることができます。

たるみ指数グラフ

見た目年齢を正確に出すことはもちろん、「たるみ指数」1cc分の変化は見た目年齢で6.7歳分に相当することも判明しています。

これまでは、写真や肌の水分量などで総合的に判断、お客様に「効果出ていますよ」をお伝えしていましたが、この「たるみ指数」の登場で「やっぱり個人の感想だよね」になってしまいかねない、「結果があんまり出ていなかった」とバレる可能性も出てきてしまうというわけです。この評価法を用いれば、客観的かつ定量的に「たるみ」がわかってしまう、ということになるのですから。

しかも、外科的な症例を持つ美容整形外科ではなく、資生堂のカウンターでできるようになる、というのがポイントです。

資生堂のたるみケアは、リンパと毛細血管ケアがキーワード


この評価法がどれだけ使えるか、資生堂は商品名を伏せて臨床試験を行っています。

「たるみ」に効果のある「赤松抽出液」「十薬抽出液」を配合した試作品に、今回新たに考案した独自の使用ステップやセルフマッサージを加えた美容法を組み合わせました。その結果、連用前後で有意に「たるみ指数」が減少したことから、わずか2週間の期間における「たるみ」の改善を評価できることが確認できました。また、今回検出された有意な「たるみ指数」の約0.29cc分の減少は、およそ2歳分の「たるみ」が改善したことを意味しています。さらに各被験者個人の「たるみ指数」から、参加した被験者のうち55%の人で、明らかに「たるみ」が改善していることも確認しました。今回開発した評価法は、言語や皮膚色に影響されることがないことから、世界中のお客さまに向けて、客観的に「たるみ」改善の評価を行うことができます。

資生堂のプレスリリースより抜粋 (https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003235&rt_pr=trj70

赤松抽出液とは、資生堂が大阪大学と共同で発見した「マツエキス」のこと。リンパ管の機能を高め皮下脂肪の増大・蓄積を抑制するアペリンと似た成分で、約200種の生薬から探し出しました。「マツエキス」には、アペリンと同様に脂肪酸によるリンパ管の不安定化を抑制する効果があり、エキスを配合した試作品を2カ月間(朝、晩)使用したところ、ほうれい線・フェースライン・首のたるみを改善する効果があることが認められています。資生堂は、皮膚にとって重要な役割を担っている毛細血管・リンパ管に関する研究を進めており、米国研究皮膚科学会(SID annual meeting)などで度々発表を行っています。

十薬抽出液とは、ドクダミから抽出されたエキスのこと。加齢や紫外線などのダメージで細く衰えていく毛細血管を太く丈夫な状態に保つために「ドクダミ抽出液」などが有効であることも研究成果として2020年に発表しています。ドクダミエキスというと、育毛ジャンルの製品が思い当たりますが、シワやたるみなどの肌の弾力低下予防の製品開発も毛細血管ケア方面から進めている、とのことなので、インナーケアなどで製品発売の予定があるのかもしれません。

大手化粧品メーカーの取り組みが、美容賢者の常識となることも多いため、こういった発表はプロだからこそ見逃せません。

化粧品カウンターへの評価導入時期は発表されていませんが、近い将来、エイジングケアへの取り組み方が変わる日がやってきそうです。


参考:資生堂、世界で初めて極めて高精度な「たるみ」評価法を開発

https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003235&rt_pr=trj70

資生堂、世界初・リンパ管の機能低下と「たるみ」の関係を解明 (2015年)
https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/archive/00000000001834/1834_a4z87_jp.pdf

【NOT SPONSORED】この記事はesthete編集部オリジナル記事です。メーカー提供の情報・アイテムを含みます。



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