ネイルサロンが美容業界で初めて「ワークウェアスーツ」を導入。サロンワークの服装に正解はあるか?
ネイルサロンに制服はないの?いいえ、そんなことはありません。ネイルサロンを思い浮かべてみると……Tシャツにスポーティなパンツ姿、シンプルなエプロンで「隣のお姉さん」といった服装がネイリストの定番だったはず。
しかし、ちょっと認識が変わるかも?というニュースが飛び込んできました。
東京都目黒区のネイルサロンRadiant nail&beautyが、フォーマルなワンピース型のワークスーツを制服として導入を決めた、とのこと。写真を見るとこの通り。ふんわりとした優雅なラインを持ちつつも、フォーマル感と高級感のある色合い。エステティシャンぽくもないし、美容師ぽくもない装いです。
明るい店内・美の提供の場。黒エプロンは正解か?
導入を決めたRadiant nail&beautyは、こうコメントしています。
ネイルサロン業務はお客様対応がメインで、身体を動かすことが少ないので、制服の着心地や軽さなどが身体の疲労感などに大きく影響します。私服の上に黒エプロン着用が主流のネイル業界ですが、明るい店内に作業着的な黒エプロンは、美を提供する空間において店の雰囲気が伴っていないことがありました。
また、ネイル業界用で販売されている従来品はビジュアルを重視しており、着心地が良く、軽量性をもった高機能性商品が少ないのが現状です。機能性の低さからネイルのダストやジェルによる汚れの手入れに手間がかかり、無駄な業務が増えてしまうといった課題がありました。
美の提供の場にシンプルすぎる黒のエプロンと私服は似合っていない。
そう言われてみると、たしかに!と思えてきます。ホテルや高級ラウンジは私服の動きやすい格好では誰も働いていません。そこで、ワークウエアスーツというわけです。
ワークウェアスーツは、見かけをきちんとした形にした作業着というわけでなく、機能性や着心地を考慮した次世代の作業着です。
開発/販売を行う株式会社オアシススタイルウェアは、水道工事業を行うグループ会社を持つ企業。長年培ってきた施工現場でのノウハウを活かしてワークウェアスーツを開発しました。
水道工事ですから、ネイル施術以上の汚れを想定しています。ストレッチ性、速乾・撥水、多収納、水洗い可、形態安定などを標準機能として備え、2018年3月末に発売を開始。今では法人の導入企業は1000件を超えており、異業種ではとても有名な商品なのです。
異業種の動向を知ることは、サロンワークにおいて取り入れるべきことがいっぱい。そこに気が付き、いち早く導入したのがネイルサロンというのも、ネイリストのリサーチ能力の高さ(アンテナの張り巡らし方?)にありますね!
Radiant nail&beautyが導入したのは、エヴリデイワンピースのオリーブ。価格は14,080円。下に着用するトップスを半袖/長袖、白/黒にしても高級感は損なわれません。
他の美容業もぜひ着目してほしい制服です。
Text :yuni nojima
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